ただの会話、でも未来の方向性が決まる大事な会話 いつも脳内で彼らが話しているような内容をそのまま載せたので伝わりやすいようにまとめたりしてません。 世界は大きく舵を変えた 娘が消えた血のつながらない父親の話 コン「ねぇ。ファイヤド君。私の仮想空間に来て欲しいんだが」 ファ「ぜっっっったい嫌」 コン「頑なに目を閉じちゃって…私がわざわざ面と向かって言ってるんだよ?娯楽で君を堕とすような真似はしないよ。 もちろんファントム君。君もちゃんと混ざってね?」 ファファ「…俺は常にこいつといる、お前の意見はきかん」 ファ「……だそうで、…しかし…今のお前は平気で嘘をつけるから嫌」 コン「…わかったって…まずは今回の件では絶対的に嘘はつかないよ。何を賭けてもいいよ?なんならルイスに強制的に私を止めさせてもいい」 ファ「…何のための話だ」 コン「サムについて…いや。サムが抱えている未来についてだ」 ファ「…変な真似。てめぇの娯楽や人を簡単に堕とすような事はするなよ?」 コン「全て。大切なことだ。至って大真面目に…君を堕とす」 ファ「はぁ?!」 コン「耐えてくれ。出来るだけ、長く」 ファ「………っしゃあねぇか…。モノによっては…“帰って来た時、お前を殴る”」 コン「あぁ、“殴りに来てくれ”」 ファ(…嘘は言わないスタンスであっても…帰って殴れる状態では戻れるそうか…) コン「じゃあ。エイダン・ファイヤド君。 私を見て」 ファ「…あぁ」 コン「行こう。君の絶望へ」
仮想空間_01
前菜(ただ普通に苛めているだけ)
ファ「…慣れねぇなぁ…完全作成のお前の空間」 コン「君はずーっと相手してくれなかったからねぇ」 ファ「で?絶望第一問はなんだ?」 コン「無難にトロッコで行こう。片方には柔らかい魂、崇君。もう片方には、普通の魂のクラスメイト1人。君は切り替え器に居て。トロッコには誰も居ない」 ファ「まず。出題者をぶっ潰す」 コン「ンハァ!!!…ぉ…君らしい…」 ファ「…空間変わらねぇか」 コン「…ゲホ…当たり前だろう…?トロッコは動いている。私の手から離れてる」 ファ「じゃあ…トロッコを…ぶっ潰す!!!」 コン「……わぁ…粉々…でも残念」 ファ「あ?」 コン「トロッコが壊された影響で、2人とも死んでしまいました。ほら、木っ端微塵」 ファ「ぅっ……何でだよ…火力は調整したし…破片などは飛んでいない!!」 コン『トロッコが破壊された場合、人質も爆破する』 ファ「…聞いてねぇぞ!」 コン「聞かれなかったからね?」 ファ「てめぇ…」 コン「君は用意されていない選択肢を取った。ならば用意されていない回答がくる場合などありえるでしょう?今回は明確に用意していたけどね?」 ファ「…くそっ…」 コン「さぁお次。君とサム。どちらも密閉された個室に居る。どちらかが串刺しになれば、扉は開いて外に出れる」 ファ「…お前の子だろうが…!」 コン「コンラードの子ではあるが、私の子では無い」 ファ「クソが…」 サム「ファフ叔父さん…」 ファ「くそっ…待ちなさいサム。絶対…動くんじゃない…コン。ギミックを全て説明しろ」 コン「目の前にボタンがあるだろう?君と、サムと…ボタンを押した方に間隔5cmを開けた槍が下から突き出る。その後両方の扉が開き、槍は引き戻される。こちらの空間には何も発生していない、安全な空間だ」 ファ「…私の残機はどのくらいだ?」 コン「調整していない。故に先ほどの現実空間そのままだ」 ファ「よし…なら…」 サム「やです!!やめてください!!叔父さん!!!他に…何か…ねぇ父上!!!」 コン「サム。君に解答権はないよ」 サム「やだ…いやです…叔父さんが傷付くのなんて見たく無い!!!」 ファ「…く…答えろ!これは幻覚か、本人か!?」 コン「幻覚だよ」 サム「叔父さん!!!」 ファ「…下手な事するより、こっちの方が確定だっ…目を瞑ってろ!!…ギッ……っがぁ…!!」 サム「嫌…やだぁあ!!!うわぁあああ!!!」 コン「…」 ファ「………っかぁ…っはぁ…ごほっ……思った…より……短いな……ぁ?」 コン「君は、幻覚ならば、彼に絶望を与えて良い。と判断したんだね?」 ファ「は……」 コン「彼は世界を助けるために来た。彼は…守りたいんだよ?ほうら。泣く事すら出来なくなってしまった。 きっと忘れられないね、目の前で串刺しになった君の事」 ファ「…っはぁっ…おま…くっそぉ…」 コン「はい次(手拍子」 ファ「…?!っ…くっそ…傷は無いのに…感覚だけ残しやがって…」 コン「未来君が、ドアの向こうに」 ファ「ふん!!人を変えろ!!お前のゲームじゃ命である必要はねぇ!」 コン「わかった。では未来君は奈落へ“捨てて”、次の子を呼ぼう」 ファ「!!違っ…ぅあ…殺すなっ…」 コン「ちなみに今の部屋は私に危害が加わったら圧縮されて部屋が潰れちゃう場所さ。君はさっき何をした?私を殴ったよね?」 ファ「ぁああクソ!!!いい加減にしろ…!!!」
主菜
コン「君が真面目にやらないからでしょう? 全部私のペースに飲まれてるよ?よく考えて、ちゃんとやって」 ファ「………わぁかったよ畜生めが…帰る前に絶対てめぇを何度もぶっ殺す。ここで!」 コン「あぁ、終わらせたらね」 ファ「はぁ…で?」 コン「君の娘が。君を裏切った」 ファ「…そんなはずはない」 ヒマ「どうして?」 コン「ここは私の空間だよ?」 ファ「…」 ヒマ「ね、ぱぁぱ」 ファ「…好きにするといい…私が強制出来る事は無い……理由は…」 ヒマ「ありがと、ぱぁぱ」 パン ファ「…………え?」 コン「彼女は君を裏切って、君の前で自害することを選んだ。止めなかったね?」 ファ「…………何がしたいんだよぉ…お前はぁ…」 コン「君は誰1人として護れないねぇ」 ファ「っ!!それはお前がっ」 コン「今まで、誰1人として、護れた事があったかい?」 ファ「…は…どう言う事だ?私は…」 コン「思い出してご覧。君の護りたかった人達の顔を」 ファ「…え」 コン「何人。護れなかった?」 ヌル「まっ…コンはん!そこからはあかっ…」 ファ「…ヌル…?」 コン「ごめんねヌル。一度黙っててくれ。これは私と彼の話だ」 ファ「………何故…?」 コン「ヌルは敵だ」 ファ「どうい…う…」 コン「ルイスも…ね」 ファ「待て…やめろ…」 コン「あぁ…“敵”では無いか。私は知らないけれど、君。こっち(R旋)に来る時にルイスに言ったんだってね?」 ファ「…言うな…いや…何…待って…」 コン「バレないように記憶の改竄をしていい。と」 ファ「………まさ…か……」 コン「さて、もう一度聞こう。君は何人護れなかった?」 ファ「…嘘だ…だって…」 コン「ほら。しっかり思い出して、君の。 記憶の中の空白を」 ファ「…やだ…」 コン「…君の護衛人数は…」 ファ「…ひとりだ…1人しかいない…」 コン「8人だ。私が知る範囲ではね?」 ファ「…」 コン「思い出せる?」 ファ「…思い…出せない…何故…?ルイスが……?…どうし…て…」 コン「それが、必要だったから。ね?」 ファ「…誰を…忘れてしまったんだ…なんで…?」 コン「君は。誰1人として。護れなかった」 ファ「…私は、誰を。 教えてくれ…僕は… どうしてここにいる?」 コン「ヘキサード!!!!」 ファ「?」 ヘキ「飛べぇ!!!」
仮想空間_02
ファ「………え」 コン「…そして。ここが。君の壊した世界」 ファ「……」 コン「凄いだろう?何も無い…命も絶望もない…静かな空間だろう」 ファ「お前…」 コン「もっとも。本当の場所ではなく、これもまた。私が作り出した世界なんだがね?」 ファ「お前…誰だ?」 コン「…記憶まで吹っ飛んだのかね?それとも」 ファ「…違う…!わ…私の知ってるコンラードじゃないって事だ…!どうせっ…どうせ結局私を狂わせて…私をっ…嘲笑って…なのに… お前は……」 コン「私だよ。コンラード・ラトクリフだ」 ファ「違う…」 コン「ふふ。よく見てくれていたんだね、でも聴きたまえよ、ファイヤド君」 ファ「……」 コン「この世界。どうだい?」 ファ「…どう…って…」 コン「君が作り出した世界だよ」 ファ「…馬鹿な…出来たとしても…ここまで範囲が…ぁ…」 コン「ね。私も驚いちゃったよ」 ファ「待って…!待ってくれ……嫌だ…もう一回教えてくれ!!お前は…お前はコンラード…いやコンスタンスでいいんだよな??!?」 コン「いくらでも待つよ。ファイヤド君。そうさ、コンスタンス、コンラード、Cの男。君の大嫌いな男さ、エイダン君」 ファ「お前の能力は複製…コピー品でしか無いんだ…無いものは作れない…想像だとしても…こんな…“お前の世界で無い”世界など…嫌だ…お前は…私は…」 コン「…何度でも待つよ。何度でも。爆発したっていい」 「ここにはなにもないから」 コン「落ち着いた?」 ファ「……どうして…私は生きてる…?」 コン「…私の世界だからだよ」 ファ「…お前は……サム君の父親か?」 コン「正解。何故ここにいるかの説明はあとでね」 ファ「…お前は…この景色を…」 コン「肉眼では見ていない。言うなればモニター越しだ。ヌルが避難命令をしてくれたからね」 ファ「…何人…生き残った…?」 コン「私と、ルイスと…妻と息子」 ファ「…えっ…よ…4人…???」 コン「そう。4人」 ファ「…」 コン「正確に言えば、君の一撃の威力で…この国が吹っ飛んだ、天界も、死界も魔界も…そしてこの星の魂も」 ファ「…星…」 コン「放っておけば、君の炎は世界を回る。モノクロの炎が世界の端から海を渡って命を燃やし尽くす。恐怖でしか無いだろう? また、火を止めたところで星が死んでいる。やがて来る止める事が出来ない終末を待つことになる だから。私が全員眠らせた」 ファ「………それじゃ…」 コン「君が長時間かけて殺す所を、私が何も感じぬようすぐに殺した」 ファ「……きっかけは…」 コン「…聞く?」 ファ「…(頷く」 コン「先程のように…君が、誰一人護れなかったのだと、気付かされた事。だろう」 ファ「…だろう…?」 コン「もしくは勝手に大切な記憶を消された事への怒りかもしれない…我々には遠くからのヌルの通信しか知らないから…」 再生されたノイズ混じりの声『時間稼ぎはもう限界や。悪魔ナメてた。終わりや、わてら選択…まちごうたんや… ほな…さよな』 ファ「…ヌル…」 コン「やられたよ。本当に…」 ファ「…でもっ…お前は知ってたのか…?!この…… ……なんて顔してんだよ……まさか…」 コン「…ルイスは優秀だ。私ですら、記憶の改竄を感知できなかった。だからかね?私が君らを堕とすためにやる手法を取ってしまったのは」 ファ「…全部…ルイス叔父さんの…せい…って…」 コン「人を堕とす事が出来ると言うことはね?何処までなら耐えられるかってところも知ってる訳さ…堕としかたを知ってるからこそ…避けるべきこともわかる」 ファ「…」 コン「だから。私は彼に、“コンラードに相談するよう”に伝えた そして結果がこれになる」 ファ「…忘れ…」 コン「まだ、忘れてないはずだ。君の娘のこと」 ファ「ヒマちゃん……!……忘れなくてはならない事が…」 コン「薄々気付いていただろう? 彼女が目の前から居なくなるって事は」 ファ「……あ…あぁ…」 コン「君は悲しんだ。きっとその時も悪魔にでも狙われていたんだろう ルイスは慌てて調整を施した。…こんなに早くに終わりが来るとは思わなかったがね…」 ファ「……そっちでは…違ったのか…」 コン「私が二十歳になった頃かな? また、崇君の螺旋の魂も“完成”してしまった。そして彼女は消えた。 …君の存在意義は?」 ファ「………あぁ……」 コン「君の“傲慢”は“誰かのヒーロー”だ それを捨てるか…超えない限り…君は変わらない。例え、天界と協力体制である悪魔の子達が居ようと。“君の唯一”にはならない」 ファ「……唯一…」 コン「だから。ルイスは“サム”を用意した」 ファ「おま…あんたの…子じゃ…」 コン「子を欲したのは妻…うぅん…君ならいっか…ヘキサードだ。彼女が欲した。 ………わたしと。ね…」 ファ「あ…あぁ…」 コン「でも産む事が出来ない体だった」 ファ「!!…それを…無理矢理…?!」 コン「そ。ヘキサードと私に“子供”を 君に“護衛対象”を、己に“家族”を作るよう。書き換えた。でも君ならわかるだろう?男の子と娘は違う。それに…君の子じゃない …だから薄々気付いてしまったんだ。 あとは簡単だよね?」 ファ「……ぁ」 コン「で?君は誰を護れた?」 ファ「ヒッ…やめ…近付くなぁ!!!」 コン「こーんな簡単な事。誰にだって出来るさ。君がそんな状態なら。ね?」 ファ「っはぁ…っは…私…私は…」 コン「だからファイヤド君。君に選択肢を与えてあげる。よく聞いて考えて?時間は沢山あげるから」 ファ「……質問は……してもいい…?」 コン「いいよ。ゆっくり決めよう。 私も…君と話せて嬉しいんだから」 ファ「…は…?」 コン「言ったろ?君は芽吹いたんだって 2度とフレンチトーストも作れないし、2度と…私に噛み付くこともない。 2度と…会う事が出来ないんだ…」 ファ「……」 コン「せめて最後は…私にとっての最後は、ゆっくり、本心で話そう?」 ファ「………ん……うん…」 コン「いい子だ」 ファ「…調子狂う…」 コン「私もだ…さぁて。選択肢だ」 ファ「…ッズ…ん」 コン「このまま、全て無かったことにして、全部忘れて、失う事など無かった君になるか。このまま、全部覚えて、能力を開花させて…護れなかった事象を抱えたまま、未来に進むか。君に選ぶ権利をあげよう」 ファ「…忘れたら…同じことになるんじゃないか」 コン「いいや?ここでの会話を君に見せる。君には“空白”があるという事を教える。 …それが君が狂ったのか、敵に寝返ったのか、護れなかったのか、誰かを殺してしまったのか、君が忘れたいと願ったのか…わからない状態でね?」 ファ「…そのまま…進むなら…?」 コン「能力が安定するまで、練習に付き合ってあげよう…この空間には時間の概念はない。私が永遠に堕ちた様に、君が覚醒するまで、永遠に付き合うよ」 ファ「…」 コン「けれど果てしないよ?君が現世に帰っても大丈夫な様になるまで…それがどこまでなのかはわからない。最悪…特訓最中に諦めてもいい。そうしたら、私は君を消す。 世界構成管理者IDは今、私にあるからね…」 ファ「…だったら…答えは決まってるじゃん…」 コン「そうだね。言ってご覧」 ファ「…スゥーー…覚えてやるさ。乗り越えてやるさ…!お前らがやって…私が出来ない訳はない…!先へ進む」 コン「ふふ…あは!!あはは!!」 ファ「…何?」 コン「それでこそだ!我が友よ!さぁさぁここからは手加減などしない。全力で! 君を堕とす」 ファ「…ハ?」 コン「さぁ耐えて?!乗り越えて?!その力を使いこなして!!あぁ久々だ!!やっと我慢せずに堕とせる!!…なぁにシケた面してるのぉ。忘れたの? 私。コンスタンスだって♡」 ファ「おぉおおぉ…お前は…!!!」 コン「全て本心で!全力でのお話しさ!!君が爆発してからオーディエンスが居なくて居なくて!!!寂しかったんだ!!さぁ!!」 ファ「畜生!!耐えててめぇをぶっ殺す!!!!」 コン「いいよ!!!共に踊り狂おう!!!!」
仮想空間_03
コン「さ、て。この場所には私が1人 …ファイヤド君は居ない。そうであるならば…ヘキサード君の能力は成功したのか…?」 ルイス「お前がそう思ったってんなら、成功してるだろうよ」 コン「!ルイ…ス…?えっルイス…?」 ルイス「おぉ、未来のな」 コン「…随分…変わったんだねぇ君…」 ルイス「悪りぃな、変わってねぇんだわ」 コン「ん?……何、私に小言でも言われたの?」 ルイス「ご名答。私は旧世界から一切変わってねぇってさ」 コン「はは、確かに…芽吹いたファイヤド君と…あの父親顔の私とで比べれば…君は君かも知れないが…」 ルイス「知れないが?」 コン「…私がおちょくるのを躊躇う位には、酷いあり様だ」 ルイス「ははっ…だろう?」 コン「全く…馬鹿なことをしたねぇ…君」 ルイス「ほん…とに…」 コン「やーいばーかばーかお間抜けポコ助愚か者ー」 ルイス「は?????????????」 コン「君。どうせ私にしかられてないでしょう。私の事だ…責められなどしないだろう…」 ルイス「ぉ…」 コン「けれど君は、“いっそ怒ってくれよ”とでも思っただろう?低レベルには低レベルの罵倒を。ね?大馬鹿者」 ルイス「…うっせっ!」 コン「ふふ…」 ルイス「…ぁあーもう。…何でおめーに救われなきゃならねーんだよ」 コン「私だって人助けは嫌いだよ!まったく…」 ルイス「…あんがとな」 コン「おや、随分素直。堪えたか?」 ルイス「大分しんどい」 コン「…だろうねぇ…ここの可能性すら…消してしまったのだから…」 ルイス「結局…人の堕とし方の思考は近かったってオチかぁ…」 コン「だろうよ?リセットした君と手を組んで…堕とした時は楽しかったもの」 ルイス「てーめぇこのやろぉ」 コン「…外道君が戻って来れる未来も…君の手で消し飛んだね」 ルイス「…あぁ」 コン「意外だよ、もっと違う堕ち方をすると思った。なんなら…ココ君みたいな、ね?」 ルイス「ばぁかやろぉ、てめーに壊されたんならそうかもしれねぇがよ!………なぁーんの否定の余地もない、なんなら復讐の対象なんかもいねぇ…全部の責任が私にあるんだ だったら…狂ってる場合じゃ無いだろ」 コン「…かつての君が抱えていた悪意。返そうか?」 ルイス「おん?なんでお前が持ってんだよ」 コン「君…ルイス自体が爆発しそうだったからね、もっとネジを抜いておいたのさ」 ルイス「あっはっは!じゃあそのまま奈落にでも捨てておけ!」 コン「ふふ、お厳しい事!」 ルイス「あははぁっ…はーーーあ!……」 コン「………君はさ」 ルイス「あぁ」 コン「君は、どうしたい?」 ルイス「……私はもうどうだっていいよ」 コン「そうなの?」 ルイス「どうにもならんだろ、この先」 コン「…例えば…もっとサムと遊びたいとか…君自身が過去に干渉したいとか…やり直したい、とか…」 ルイス「…私もさ、どうやらしっかり堕ち切っちゃったみたいでさ… ははっそう考えると、もう堕ちないよって言ってた頃が恥ずかしいんだけどな?!」 コン「あぁ言ってたねぇ…でも…堕ち切ったんだ?」 ルイス「そ!そしたらさ 頭の抜けてたネジが閉まり切っちゃったみたいでさ。 もう一度ヌルを呼び出す事も出来ないし、塔を作り出す事も…呼び出す事も…馬鹿げた事も、馬鹿げていると理解しててさ 欲望が無いというか…罪の意識って感じなのかな?…何もしたく無いんだよ ただずっと座って…時が過ぎるのをただ眺めて…扉が開いたら動こうかな?動いたところで何をするの?意味はあるの?何のために?誰のために?…って…ずーっと繰り返すんだ」 コン「…ネジが外れてたから…行動できたと…?違うね、それは見失ってるだけさ」 ルイス「“何を?”」 コン「…君の事だから知らないけどさ…例えば…生きる意味や希望、野心………。」 ルイス「ふふ、わかっちゃったみたいだけどさ、聞いてやるよ “何のために?”」 コン「…イタチごっこかな…?“君が生きる為に”」 ルイス「“何故生きる為に?”」 コン「“君は死にたいのか?”」 ルイス「“どちらでもいいよ”」 コン「“君の意思は?”」 ルイス「“無いよ”」 コン「………ルイス…」 ルイス「ね?完成しちゃったんだ、欲することなど無くなったんだ。例えばここに今外道君が居て、その場で生きてる。 他の子らでも…ファイヤドでも未来ちゃんでもいいさ あの子らがいて、私がここに居ても 私は動かないだろう」 コン「…彼らが手招きしたら?」 ルイス「したら“彼らが私を望んだ”のだから行くよ」 コン「………言うなれば…“命令待ち”…か」 ルイス「ここも、コンラードが来たら話し相手になれって言われて、ここにいる」 コン「…じゃあ…さっきの感謝の言葉は?あれは“私が感謝を求めた”のか?」 ルイス「…そういやそうだな?お前が求めるはずはねぇ」 コン「ほらみろ。大丈夫だよ、君は完成していない……君の意思は必ずある、君は、生きてる」 ルイス「……なに?心配してくれちゃってんの?」 コン「私の手で堕とせなくなるのが嫌なだけですー」 ルイス「へっ…そうでしたねぇ〜」 コン「…でもさ、お前無意識だろうけど、答えは出てたよ、「何もしたく無い」とね」 ルイス「お、まじ?」 コン「命令待ちの子はね、何もしたく無いじゃ無いんだよ「待機中」なの、どんな事が起きようと、全力で対処可能ですって」 ルイス「ほほう、じゃあ、私のこれは何だ?」 コン「………懺悔でも無いし…許されたいわけでも無い。忘れたい訳でもなく…死にたいわけでも無い…全て否定し…全て肯定する… …君。自分のした事が許せない?」 ルイス「……いいや?発端は私だろうけど…強いて言うならこうなった原因は私ではない」 コン「…原因を責めたい?」 ルイス「いいや?世界が重なってできた模様が偶然破滅の絵を描いただけだ、責めることは出来まい」 コン「…“あの頃”に戻りたい?」 ルイス「……いいや?めんどくさい」 コン「未来に進みたい?」 ルイス「面倒だからな、流れに任せる」 コン「この会話は面倒?」 ルイス「そうでもない。けど終わったって構わないし…永遠に続いてもいい」 コン「…救いたかった子は?」 ルイス「…面倒な事になってた。もどかしすぎて…もうどうでもいいと思ってた」 コン「あえて世界をぶち壊したら?」 ルイス「余計面倒が増えるだろうが」 コン「…君は本当は“怠惰”だったんだねぇ…」 ルイス「そのようだ、新しい事も古い事もどうだっていい、現状維持でいい。同じく廻ってていい。変わらなくていい。永遠と繰り返してていい。忘れていい。進まなくていい」 コン「………」 ルイス「…あの時、ネジ抜けててよかったな」 コン「本当、今の君だったら、私達出会えてなかったよ…ね、ルイス」 ルイス「ん?…?!ぐぼぁあ!!!!」 コン「鬱陶しい君は嫌いだよ」 ルイス「…かは…?!く…釘バット?!?」 コン「斧の方がお好き?」 ルイス「待って…ちょ…いたぁあい!!!」 コン「面倒だなぁ…強アルカリでも飲みなさい」 ルイス「まっ…あっつう!!おい!!ちょ…やだぁ!!!!!」 コン「…」 ルイス「……?」 コン「“こんな死に方は嫌”?」 ルイス「………嫌。だな」 コン「ふ…お馬鹿」 ルイス「いてっ」 コン「今の君には刺激が足りないんだよ、君は待つのに向いてない、今の君は“廃人”だ」 ルイス「……どうも」 コン「そっちの私に伝えておくよ、ルイスも苛めてあげる様にって」 ルイス「えぇえちょっと…!それはいや…」 コン「じゃあ、自分で自分の生き方を考える様に!」 ルイス「ッコっ……その考えるための頭をかち割るなよ…」 コン「ネジを抜いてあげただけだよ、君は馬鹿でいなくてはならない様だから…ね」 ルイス「はぁーーーー…仮想空間でよかった…!!」 コン「…“よかった”だろう?」 ルイス「…あぁ、ほんと…お前と話せて、もな」 コン「…最初の扉の分、これでチャラだからね?後はもう…いつも通り君を貶す。嫌がってくれない君などつまらなくて仕方がないったらありゃしない…」 ルイス「あっはっは!!それの借りってまだ残ってたのかよ!…そっちのルイスに使ってやれよ」 コン「愚か者が、今これを知ったこの私がいる世界で、君を、誰かの手で堕とす事など!させるとお思いで????」 ルイス「っは!確かにな」 コン「…こちらは任せなさい…君が“羨ましくなる”ような世界にしてあげるよ」 ルイス「…あぁ、頼んだ」 コン「じゃあさて、どうせいつでも帰っていいんでしょ?私…」 ルイス「…あぁ、向こうが終わってなけりゃ時間は止まってるし、終わっててもお前が戻るまで止まってるさ」 コン「そうだろう、こっちの君が愛おしくなってきたから帰るよ、ふふ…必ず…私は私にこの事を伝える…これをどう使うかは…そっちの私と君の状態に任せるよ…」 ルイス「ひぃーーー!!こえぇえーーー!!」 コン「そうさ、恐怖に怯えているといい それが生きる実感ってものさ…じゃあ…」 ルイス「あぁ…さよなら、かつてのコンラード」 コン「あぁ、じゃあね、何処かのルイス」 コン「……」 コン「……ヘキサード君、聞こえてるんでしょ?」 ヘキ「………あんだよ、わかってて今のやってたんかよ」 コン「勿論。“変更”の能力を使う必要があるのであれば…こちら側からも変更をかける必要がある。そしてそうであるならば…生きている君は……」 ヘキ「………そーーーーおだよ!!!てめぇの奥さんだぁ!!」 コン「はぁああぁぁあ…やっぱりそうなのね…」 ヘキ「うっひゃっひゃっひゃぁ!!てめぇ散々私のアプローチ無視しやがってよおーーー!!!!」 コン「無視だって?!?そんな事は無いだろう!君が感情を隠してたからじゃないか!!」 ヘキ「くっそwwwおんなじ事言ってら」 コン「当たり前だと思いますぅーーーー」 ヘキ「…言える訳ねーだろ?お前がそんなんなんだから…」 コン「…感情は一旦置いといて…どうして子を成そうとした?君はともかく…私は異常者だ、この世界に相容れない魂を…新しく作るなど」 ヘキ「関係無い。私がお前との命を欲したからだ」 コン「………例えそれが、崩壊を生んでも?」 ヘキ「そうだ。……と言ってたさ」 コン「…実際に崩壊して…どう思った?」 ヘキ「あの子を産んだ事を、間違いだとは認めない。それは世界が敵に回ろうとも覆さない。 …けど…崩壊を変えられるなら全力で変えたいし…申し訳ないとも思った…」 コン「……」 ヘキ「けどぶっちゃけ私のせいじゃねぇしーーー??!?サムのせいでもねぇぞーーー??!??」 コン「わぁかったわかった」 ヘキ「だからさ、どうせ私はお前を喰う」 コン「ぅお」 ヘキ「その時に…そっちの私にこの事を言ってくれ」 コン「…この未来の事?」 ヘキ「それまでは内緒にでもしててくれよ、サムにも言ってある。どんな行動するかわかんねーし…諦めて別の男探しかねん」 コン「探しなよ??!?君の人生だろう???」 ヘキ「なんでそんな失恋抱えて浮気行動しなきゃなんねーんだ?過去の私なのに!?」 コン「失恋て…しっ……アッイヤ…そうじゃなくて…えぇと…想い固まる前に考え直してってさぁ…!」 ヘキ「もう遅い!!!!」 コン「もう遅い???!??!」 ヘキ「諦めな、私の一途は強いんだ」 コン「そ…その割には…」 ヘキ「うるせぇ!私を捨てたのはブレインの方だからな?!お前も捨てる気か?食い殺すぞ??!?」 コン「えぇええんまだ何も言ってないよぉお??!?」 ヘキ「ふん…ま、そこはもう変えられ無いって事だ」 コン「はぁ……うぅん…今日からどう学校生活しろと…」 ヘキ「楽しめよ、私の手は緩めねぇから」 コン「あのねぇ…」 ヘキ「“愛してる”なんて言葉じゃない事だけは言っておく。そんな陳腐な感情はクソ喰らえだ」 コン「…安心したよ、そんな低レベルでは無いと思っていたからね…じゃ?どんな感情なのか、教えてくれない?」 ヘキ「絶対言わね」 コン「あらいけず」 ヘキ「未来を楽しみにしてな」 コン「ふふ…仕方ないねぇ…ヘキサード君」 ヘキ「なんだ?」 コン「今。環境を含めて、幸せかい?」 ヘキ「…最悪最低だよ」 コン「では環境を含めないで…家族としては?」 ヘキ「…幸せだよ、人数足りねぇけどな」 コン「そ」 ヘキ「なんの確認だ?」 コン「ふふ、教えな〜い」 ヘキ「あらぁいけず」 コン「ふはは!…さてじゃ、私今度こそほんとに帰るからね」 ヘキ「あぁ、じゃあな」 コン「あぁ、じゃあね」
仮想空間_04
白い部屋 体に馴染む、ここは私の作った空間… 未来から過去へ…帰ってきたのだ コン「さあて、こちらの時間を進めようか」 切り替えれば、男が1人 ひどく長い髪、かなりの時間過ごしたのだろう… コン「…エイダン・ファイヤド」 ファ「……」 振り向くファイヤド君は…その目は… 力に満ちて、輝いて コン「ふぁっダバァア!!!」 ファ「っっしゃあああ!!!右ストレートぉおお!!!!!」 コン「いきなり殴るなんて…何…?!どうしちゃったの!!?!!」 ファ「あ?約束だろ?“帰る前に絶対てめぇを何度もぶっ殺す。”とな」 コン「……!それ…ジャッ」 ファ「というわけで!!!たんと味わえ!!!!私の新規火力ゥ!!!!!!!!」 コン「………っはぁ!!!…ひぃ…待って…わぁ見て…一部ダイヤモンドになってるわぁ?」 ファ「綺麗だな!!!」 コン「!!!!…ってぇ!!!…す…!!! すとっ…ギェ……ストップ!!!」 ファ「あぁ?」 コン「…はは…はぁ…ふふふ…う…嘘言った事に…していい…?」 ファ「何が」 コン「…“何度も”はしんどい…!」 ファ「じゃあ最後なぁ!!!!!!」 コン「………君発電所行きなよ…安全に核エネルギー使えるじゃん」 ファ「悪魔契約でこの国の電力賄おうと思ってんじゃねぇよ」 コン「…ふふ…壁…超えられたんだね」 ファ「お陰様でな…ったく…性癖燻らせてんじゃねぇぞ馬鹿が…時々被害が出ない程度で吐き出しとけ、な?」 コン「あら…?なぁに?私助けられちゃってるの?」 ファ「あぁ、付き合ってやるよ、この拳と一緒にな」 コン「あっはっは!!それは怖いなぁ!! ………帰れそう?」 ファ「あぁ、帰ろう」 コン「…はぁ…ぜーんぜん気持ち良く無い殺され方だったなぁ〜!!!むかーしの火炙りが緩く感じたわ…」 ファ「そりゃそうだろ、現にぬるいんだし」 コン「でもさぁ…今の攻撃…全部外に出てたらどうする?」 ファ「世界更新、火力調整や内部プロテクトは常に展開済みだ、お前の空間に、私の部屋だ」 コン「!!!…なぁに〜?そこまで習得しちゃったのぉ〜??つまーんなーい」 ファ「あぁ、わざわざ教えてくれたってのに、つまんなそうな顔してたぜ、未来のお前」 コン「でしょうね、私…楽しさに夢中になって、結局結果が手に入らない事なんてしょっちゅうだから…」 ファ「はは…まぁ…なんだ、んな事しなくても私らがいるだろ?もう変なとこ突っ込むな」 コン「えっ…何やだどうしたの…?!私に優しいファイヤド君なんてふぁっベェーー」 ファ「おっとわりい!最後って言ってたのにな!」 コン「………“私”と何話したか知らないけれど…ま、同じようなもんか…」 ファ「ん?」 コン「…君のその力で…ルイスがずっと馬鹿でいられるようにするんだよ」 ファ「………あぁ、そうだな」 コン「…ていうか…ファファ君は?居る…?」 ファファ「安心しろよ、ちゃーんといるぜ」 ファ「融合がしやすくなったけれどね、既に彼と私は別人格さ、消えることはない」 コン「そ、じゃあ…帰ろうか…」 ファ「あぁ…部屋の片付け…しなきゃな」 コン「…手伝おうか?」 ファ「心情調整はいらねぇよ」 コン「ふふ、そうか。さぁ」 「悪夢から覚めよう」
ヘキ「…お!!帰ってきた!!」 ヌル「おぉおおん!!ファイヤドはぁん!!!」 ルイス「おかえり!コン、ファイヤド!無事か?」 コン「…あぁ、ただいま。私は問題無し」 ファ「ぁあーーーー我が家ーーーー!!!ただいまぁーーー!!!」 ルイス「…大丈夫そうだな」 ヌル「はぁ…心配したんやぞ…?」 ヘキ「…ちゃんと…私の能力は機能したか?」 コン「あぁ、出来てたよ」 ヘキ「そりゃよかった」 ルイス「それで…ファイヤド…」 ファ「…あ、そうだった」 コン「うん?アッチョッmァエ゛ェアン!!」 3人「えっ!?!?」 ファ「帰ったら殴る。とも言ってたな」 コン「か…火力…考えてよ…」 ルイス「………そっか、開花。出来たか」 ファ「…うん、やっとね」 ヌル「…すまんの」 ファ「仕方ないさ、むしろ今まで不安定だったろ?私…よく支えてくれてたよ…ありがとう、ヌル」 ヌル「うぅぇええん!!ファはぁーん!!!」 ヘキ「……それで…やばいと噂の未来は?」 コン「…大分変わったと思うよ、きっと大丈夫」 ヘキ「…なぁ…変更で未来と今のお前を交換するって事だったよな…?お前…未来に行ってきたのか?」 コン「…行ったけど…正確には…未来の私が作った仮想空間に転移って感じだったから…“全貌は見てこなかった“よ」 ヘキ「そっか」 コン「でも君とは会話できた。来るべき時に…全部教えてやれってさ」 ヘキ「…なに?やっぱ私知る事出来ないっての?!」 コン「そうらしいよ」 ヘキ「ぐぬぬ…まぁ…そうか…」 コン「ふふ…」 ファ「へへ…なるほどな」 コン「………君ーーーーーーは……知ってるんだね?」 ファ「お前が、君ならいいだろうって教えてくれたよ」 コン「はぁ、そ…」 ファ「さぁ、て。あーーーーあ!!こっちじゃぜーーんぜん経ってなさそうだけど…50年は過ごしたかなぁーーーー!!!!」 コン「あら…随分…」 ルイス「大変だったなぁ…」 ヌル「…あはは!!!そうかそうやな!!」 ファ「うん?」 ヌル「おまんらみーんな堕っこちて、成長して使いこなすまで…50年はかかったもんなぁ!」 ルイス「あぁー」 コン「じゃあ余裕じゃ無い!私がいたんでしょう?2人ならまだ…心の持ちようがあるって物さ…」 ファ「え…?」 ルイス「もしやお前は…1人で…?」 コン「エッ?」 ルイス「私はほらぁ…ヌルがいたから…」 ファ「お前との特訓…楽しかったぜ…」 コン「やめろ撫るな、こら」 ヘキ「大変そうだなぁ」 ファ「全くな…てわけで久々の我が家だ!作りたい物いぃーーーっぱい作るぞ!! まずはフレンチトーストかな?おいコン!サム君呼んできな!!そっから全員好きな食い物オーダーしろ!!今日はご馳走作ってやる!!」 ルイス「わぁーーい!!サキちゃんも呼ぶねーー!!!」 コン「はぁ…晩御飯はこっちで食べると連絡入れとくね…」 ヘキ「私も!!でっかい肉がいいぞ!!」 ヌル「わいもせっかくやし!もらおかな〜!!」 ファ「あぁ!構わん!!…デザートはそんなに甘く無い仕上がりにしてやるよ」 コン「ふふ…どうも」 ファ「さ…”家族全員分”一気に作るぞ!」
仮想空間_05
未来コン「これから…どうするの?」 ファ「…もう帰ってこないだろ。だったら引き摺らずに…独り立ちしたもんだと思って対処するさ」 コン「そ、帰ってきたらどうする?」 ファ「彼女の意思を聞いて…何も言わずにいなくなった理由を聞いて…今後どうするかを決めるよ」 コン「恨んでる?」 ファ「まさか、感謝してるよ。けれどな… 私に伝わるような一言が欲しかったな」 コン「そうね」 ファ「だから…“これ”はもうつけない 彼女の父である証拠だ …私はただの悪魔に戻るだけ、これは…その意思だ」 コン「勘違いされたら?」 ファ「それはそれでもういいさ」 コン「そ、じゃあ…今に帰ろっか」 ファ「あぁ………じゃあな、未来のコンラード」 コン「うん。さようなら。…ファイヤド君」 ファイヤドのうちよそ終了宣言