⚠︎らりるりらの考える魂の在り方で書いてあります。宗教観や思考の違いなどがございましても、この考えを押し付けるといった意味ではございませんのでご了承下さい。 ________________________________ 精神というのは常に動き続けている それは死んだ後もそうだ 俺達は食べて作る“体”があって 自分の性格や思考などを行う“精神”がある その二つを繋げて動かす原動力が“魂” 死んで体から切り離されて幽霊になった俺達は、上位者に運ばれて魂と切り離される 精神だけとなった俺達は、いわば天国でのんびり過ごしている。 訳では無い 死のうが何しようが精神てのは働かされてさ、生前犯した罪の償いの為に色んな仕事をする訳だ 罪無き人間ってのは大抵いない、いたとしても罪なかった場合速攻で天使にスカウトされる 必ず精神は罪滅ぼしの仕事をするんだ 罪の精算が終わったら、めっちゃ自由なんだけどな! 仕事といったら死んだばっかのひよっこ精神に世界の成り立ちとか構成とか罪の償いとか教えたり、 要領のいいやつは天使サマになって自由に働き、そこそこのやつは死神サマになって精一杯働かされる。 それにすらなれねぇやつなんか、魂保管場所の掃除とか、天使サマのご機嫌気取りとか、天界からお言葉発して受信するやつの人生を良い方向にさせたりとか 「転生して世界を回す」とか 罪滅ぼしなら転生してよりよい人生を歩む方が手っ取り早い。けど転生するにも一苦労! まず基礎知識の補充勉強!こいつがしっかりしてないと、霊感というか、メンタルとか崩れる訳。 ついで志の強化!俺はいい人になるぞ、魂の位をあげていくんだぞ!って意識が高ければ高い方が、いわゆる“徳が高い人”とか、おっとりしたとかそう言うのになれる。し前世の記憶をかすかにでも持って生まれる事が出来るらしいんだ 後は天界でいわゆるいい事をやっておくと、結構いい転生先を選べるんだが…どんなにしっかりやってる人でもひでぇ親の元に生まれたり、不幸まみれの人生を歩んでいったりするから当てにならないんだなこれが… 当てにならねぇからってこれらが適当な状態で転生すると、すっからかんのぴよぴよ人生が始まって、また同じような罪を犯し、天界に戻ってきて痛い目見るんだ。 ま、大抵は転生前にテスト受けるんだが…まぁ判定は緩いのよ。 噂によると天使と死神の記入してる「リスト」に入ってる奴は専用勉強寮に収容されて超難易度テストを受けさせられるらしいけどな、幸いなことに俺はそこは知らんが。 そして何より一番大事なのは。己の認識力 俺が俺を覚えていなければ、理解していなければ、しっかり転生した先で、自分の勉強したことや、やるべき事なんてもんを忘れちまう。 これが一番大切で、一番難しくて、大抵出来ない事。 転生するにあたって必ず俺達は“前世”を消される。消されるというか隠される そして生まれて新しい精神を構築していく訳だが…その後死んで、新しい精神として天界に還ってきた時、前世の俺を思い出すんだ。 思い出して、今回の人生で罪滅ぼしは出来たか?と答え合わせして、結局罪は追加される訳だからできなかった判定をくらって、もう一回勉強して転生するんだ。 そうやって何度も前世を読み込んで参照しあって魂(精神)の純度や位を上げて生きていくんだ。よく言う先祖霊って実は自分の前世達なんですよ〜ってのはこう言う事。 前世っていう記憶(セーブデータ)を常に溜めながら生きていくんだが、これがどうにも大変で。 大抵俺がどう頑張っても、5〜7回分の記憶しか残らない。忘れないように生きていこうとしても、新しい人生が始まれば全部隠されて、その間に古い前世は忘れていく。 忘れちまったら、その前世は消え失せる。死んで記憶を確認しても、忘れてしまった事すら忘れて、存在しなかったことになる。 そうなれば「前世の俺」は本当に死ぬんだ。 でも、それでも俺が忘れたとしても”思い出せる“事はある。 何故か? 「前世の俺」を覚えている「誰か」がいるからだ。 例えばAの時代、「俺A」と一緒に生きてきた奴「友A」がいる、俺は「俺B」に転生した時、「俺A」の事を忘れてしまった。 本来であればここで「俺A」は“消滅”してしまう。 でも「友A」が「俺A」を“覚えている”ならば、俺は「俺A」のことを“忘れてしまっている”だけになる だから何かきっかけがあれば、それこそ「友A」に出会えれば、きっと俺は「俺A」の事を“思い出す”んだ。そして前世Aの記憶は生き残る。 でも相手も人間だ 「俺C」になって、「俺AB」を忘れて 「友B」は「友A」を忘れてしまえば “A”の記憶は何処にも残らない。だから前世Aは消滅するんだ、友だった事すら忘れて、俺達は違う人生を歩むんだ そうする事で天界は、精神でいっぱいになる事を防いでる まぁ友達とかっていっぱいいたり、人生の中で出会う人ってめっちゃ多い訳だからこんな簡単に済む話では無いんだけどさ、まぁ、大体わかるだろ?覚えてる人がいなくなってしまえば、存在してた事すら消えてしまうんだ でもさ、時たまにめちゃめちゃ名の知れた有名人っているじゃん?あーゆー奴は生者にも死者にも覚えてもらっている。だからずっと精神は生きてるんだ。 大抵そういう奴は天使サマになって、知名度を信仰代わりにして生きてるんだけどさ でもそういった有名人の魂って繊細でさ、「有名人1」が生きてた頃を知っている人がどんどん死んで忘れてって、「有名人1」を知っている人が知ってる事を口頭で伝えていくんだ。そうすると段々、史実が伝説になっていく。大抵伝説って話が大きくなってさ、まるで「有名人1」と全然違う「有名人1伝説」てのが出来上がる。そうするとみんな伝説の方を覚えていく。やがて「有名人1」本人は忘れ去られて消滅して、「有名人1伝説」だけが生きていくことになるんだ。例えば本当は男なのに、女だったって伝説だけが残ってったら、そいつは女だという事象にすり替わっちまう。そうなったらそいつはそいつの前世ではなくなり、虚像の精神だけが出来上がる したらもうな、その「有名人1」君は消え失せるんだ。自分が自分の伝説に殺されるって訳、大変だよなぁ 後は天使か死神、また悪魔に愛されて覚えられてれば大丈夫なのかも知れないけど、そうなったら大抵同族になるorさせられるじゃん?したらその種族の生き方で生きないと死ぬ訳で、天使なら信仰、死神なら寿命を吸う、悪魔なら魂食べる…覚えられてれば死なないってのは人間だけなんだってさ 結局永遠の魂なんて存在しないし、俺もいずれ消えてくんだろうなって思ってた 思ってたさ。 いたんだよ。1人…いや数人さ 「絶対改変することなく、忘れない奴」が 話を聞けば聞くほどあいつはイレギュラーでさ、「螺旋の魂」の中でも本来この世界に存在しない形だっていうんだ 多分異世界からの来訪者。だからか知らんけど、あいつ自身は天界には還れない。帰る場所がここには無いから。だから忘れる事なくまた転生する しかも何でか知らないけれどあいつの記憶は何処かに保管されてるのか、一個も忘れ去られる事は無いんだ 本人がちょっと忘れてても「何処かに書き出した記憶を見返して」思い出すっぽい。 だから、だからこそ。 あいつ、コンラードと生きた俺、イザッコはずっと生きている。 ついでにレンツォもアルチバルトも…あの時代あいつと生きた奴はみんな。忘れても思い出せるくらいにしっかりと存在している。 俺ももう何度も転生を繰り返して、忘れて失敗して天界に戻ってきてって繰り返してるけど…“イザッコ”は忘れる事が出来ない。 イザッコの次の人生って誰でやってたっけ…確かにちゃんと生きたはずなんだけどよぉ…みんな忘れてるみたいだ、そりゃそうだ、17世紀くらい前になるんだもん、1800年前とか知らんわ普通… まぁだからこそ、あいつ…「コン」が万が一死去した場合、コンラードと一緒にいた奴ら全員、次の人生でみんな消えちまうんだろうって思う、それはとても嫌だ。 てかあいつの「コン」部分の強さなんだ??割と全部コンついてるじゃん、すげぇよな …話はズレたけど、例えあいつが死んでも、俺が、俺さえ覚えていれば、あの時代の奴ら全員まだ死なないんだよな?きっと だから俺は次の人生に賭けてみる事にした。まず絶対この事を忘れない。そして絶対あいつの元に行く。待ってろよコン、次はなんて名前だろうな、出来る事ならあいつ以外の特殊螺旋の魂サマとも接触したいところだがな… 特殊螺旋の魂の存在のせいで天界のバランスが崩れてきてるらしい、定期的に消えるはずの精神がこうやって生き残ってる訳だからな いつのまにかバランスを取ってた天使もいなくなっちゃったらしいけどな、絶対あいつのせいだろ。時々あいつ自身がなんか変な電波出してるのか知らないけれど、天界から見えなくなる時がある、絶対俺達死んだ者や魂還者に見せたく無い時なんだろうな、えっちな事してる時とか、数回あいつ隠し忘れてるんだけどすんごい激しいというか…痛そうというか…まぁ良さそうではあるんだけどさ… いやいや話がよくずれるけどさぁ…そんなこんなであいつを始末しようとする噂がちらほあるんだよ それは俺が困るんだ。だからまた会いに行く。俺が覚えてたら、あいつも死なないかも知れない。生きてて欲しいんだ。俺のため、友達のため、あいつの…… …変なの!俺はあいつが嫌いで苛めてたつもりだったのにな!転生の繰り返しでちょっとは魂の位が上がっていい奴になってきたって訳かな! …さぁさぁコンセールが終わる。あのカールって奴とも話してみたいけどまずはあいつ自身に会いに行かなきゃな あいつの転生先、それを見たらもう一回テスト受けて、生まれ直すから 待ってろよ 絶対会いに行ってやるからな 俺の名前は…アイザック!!