ルイス「君は先程、バランスを取る。と言ってたね」
ルド「…?」
ルイス「私達の螺旋の魂が。バランスを崩してるってね。“永遠に廻る魂”が多いから困ってるんだろう?ならば同じ数だけ、“永遠に廻らない魂”を作ればいいのでは無いか?」
ルド「…待て。まさか貴様…!」
ルイス「逆転螺旋。コード入力。固定螺旋の定義。」
ルド「……!……。」
コン「…あらあらあら…そうやって世界作ってたの君…ちゃんとゲームバランスを最初から作っておくんだよ…で?このまま実行しちゃうの?彼このまま固定されたら永遠にこの場に居ることになるけど?」
ルイス「いやいや!そんな可哀想な事はしないさ。固定してしまっているなら、中身が入ってなくていい、空っぽの逆螺旋の魂をコピーしてここに置けばいいんだから!
君を永遠にはしないよ。大丈夫だ。僕らと一緒になればいい
君の魂の骨格は、この世界のバランスを保つために使われるんだよ。よかったじゃないか。ね?」
ルド「…」
ルイス「さよなら天使君。君の負け」
ルイス「これで後は、この後“螺旋の魂”が生まれ出てきたら、自動でこの“逆螺旋の魂”をコピペして増やすって処理を挟めばいいのさ。」
コン「…当時会えた事でいっぱいになってたけど…君その生成能力なんだい…?元から備わってたの…?」
ルイス「あーーーいや…ヌルから譲り受けた」
コン「は〜???何それずるいんだが?」
ルイス「おめーが堕ちたから何とかするために貰ったんだよ」
コン「う…。…その節はどーも。それで?そのファントム魂は何処に固定するんだい?」
ルイス「うーん。お前の反転でもあるから魂が寄り付きにくい感じになってるんだよね…廃墟とか森の奥とかに置いとく?」
コン「…それならここがいいさ。付近の墓には申し訳無いが…私的には近寄られたく無いから…ね?」
ルイス「…お前の墓?へぇいい出来じゃんw隣の女性は?」
コン「私の悪魔だよ。…そういえば君今どういう位置関係?天使は殺しちゃったけど」
ルイス「あぁ。“彷徨う魂であるうちは死神に属している”から天使も悪魔も敵対するなら消去対象だね。だが私は明確に死神としての能力がないから、悪魔を見つけても何も出来んよ!悪魔契約した人間もしかり、ね?」
コン「ふふ。それはよかった」
ルイス「…で。…ふぅん?お前今女性だけど…前世聖職者だったんwwwww似合ってるねぇ〜…踏まれたんか土ついて読めねぇんけどナニコレ。人の墓にひでぇことする奴もいたもんだ。お前だから何も問題ないが」
コン「……(モニョ…)…あぁルイス。君にとっていい情報を教えてあげようか?」
ルイス「あぁ?」
コン「この墓を作ったのはね。ゲシュタルド君だよ」
ルイス「…!来て…いたのか…?」
コン「まぁ正確にいえば…外道君じゃなく、そこから外れた児童君…だけどね?…あ。知らないか?」
ルイス「…知ってるよ。全部まとめたんだもの、おめー色々やらかしてくれたなぁ」
コン「痛い痛い。君の頭ぐりぐりは物理じゃなく霊体だから痛い!きもちくないから嫌(ヤ)!!」
ルイス「…とりあえず。あっちの世界もちゃんと繋がってはいるんだな。しっかりと生きた形跡を見れたのはいい事だ」
コン「…だろう?ここから彼の味は少し残っている」
ルイス「そこから辿って近い場所で産み直せば……さんきゅ。試してみる」
コン「会えるといいね」
ルイス「…随分と素直だな、大分こたえたか」
コン「…彼に聞かれたよ。「大切なものは見つかるのか」…と。わたしには見つかる兆しは無い。彼が居た事で別世界の希望を持てたが…さっきの天使君の言葉ではあまり期待は出来ないだろう。私が一番強い螺旋の魂なんて。笑えない冗談だ」
ルイス「…」
コン「…もう見えなくなってしまったが、私の大切なものは壊されてしまった。大切であったはずの時間すら、大切にしていたであろう子に壊された。散々壊して来た因果だろうよ。君が情けとして戻した感情があるからひどく疲れるよ。」
ルイス「その疲労を、お前は喰って来たんだろう?」
コン「そう!だから…何も言えないのさ。面白い刑罰だ。」
ルイス「…私はお前が自然に笑って、泣いて、生きていけるようにと感情を戻したつもりだったんだけどなぁ…罰になっちゃったかぁ…」
コン「傲慢的なお節介が空回り。かい?ふふ、意外だな、私を貶める為に戻したのかと思ったら…君の正義は私の排除じゃないのかい?」
ルイス「私は聖人じゃねぇからな。唯々間違えまくった罪まみれの悪人だよ」
コン「…ふふ。ふは……君で良かったよ。」
ルイス「…見つかるといいな。彼(クイーン)」
コン「探し続けるよ。何も手がかりはないけど。…さて、帰らなきゃ。…弔いをしなくてはならない」
ルイス「…そのブローチ…魂は無いが、悪魔の所持品か?大事にしまっとくか埋めとけよ?死神がその香りに敏感なんだ」
コン「あらいい情報。そうね。然るべき処理をしておく。…じゃあねルイス。また何処かで出会えたら君を痛めつけてあげるよ」
ルイス「はは!!静かだと思ったら私が霊体だったからか!お手柔らかにな?ここの人間はすぐ死ぬから。じゃあなコン。また来世」
エレクトラ「…非常にすごいものを見てしまったわ…怖…」
コルネリア「お待たせ。ちゃんと隠れてたのね」
エレクトラ「んわぁ!……あぁ…ステロ…やっぱそうよね…あの籠に入れられた天使にやられたの?」
コルネリア「…そう。墓か、教会に馴染んでいたのね、消えてから気がついたけど、この教会の神聖さが増している、すぐ離れよう」
エレクトラ「…うん。……うん…ごめんね…ステロ…」
コルネリア「…私の確認ミスでもあったよ…さぁ。ルイスが誤魔化してる間に…何処かに逃げようか」
エレクトラ「…えぇ。…ルイスさん?はそのままでいいの?」
コルネリア「えぇ、彼の死神サイドだから」
エレクトラ「げ…!…行こういこう!」
コルネリア「……さよなら。タルト君。次に会う事が無きように…」
→そのまま死後江戸、接触時代に向かう