カタリーナ悪魔化の時の死亡ルイス目線の話、天使のロベリアが居る。
2人でお話ししてるだけなので文字のみで出す!
________________________________
ルードルフ「…い…ってぇ…どうなっ…」
ロベリア「よぅ。持ってけねぇ人間さん」
ル「オワァアアア!!!ナンデテンシッ!!!…え…て事は…」
ロ「御名答。全員死んだよ、この馬車全部な」
ル「…そう…か」
ロ「何があったか知らねぇが、ほれ見ろ、お前マジで魂見るまで誰だかわかんねぇ状態だぜ」
ル「ウワァーーー!!カチワレェーーーー!!!!」
ロ「ま、そんな即死状態っぽいからさ、多くはわからねぇと思うけど…この女の魂だけが見当たらないんだが、何か検討あるか?」
ル「…凄くこの先に行くのを待ち侘びていたから…彷徨ってる可能性はあるけど…他検討というと…?」
ロ「例えばめちゃくちゃ腐った感情を抱いてた。とかさ。恐らく彷徨ってはいないんだ、肉体との繋がりごと切れている。
こんな形になるには、悪魔に喰われるか…魂が腐りすぎて魔界に堕ちていったか…なのよ」
ル「堕ち…」
ロ「悪魔に喰われたんとすれば、こっちの馬と男も喰われてておかしくないんだがな、この女だけ切れてるんだ。だからあるとしたら堕ちた…と…お?どうした?」
ル「いや…彼女…すっごい怒りっぽかったからさ…それで堕ちた可能性もあるんだけど…すぐに気が付いていたら…私なら…堕ちるのを止められたかもしれないから…さ」
ロ「…なんか色々事情があったっぽいけどさぁ…僕から言わせてもらうと、堕ちる様な魂は何したって堕ちるもんさ」
ル「…そうか?」
ロ「そうさ、例え天界にぶち込んでも大抵は極悪人用リスト行き、そこで罪や悪意の浄化を行ったとこで腐り切った穢れは拭えやしない。全部嫌になってそのまま魔界に飛び降り自殺するのが大半ってもんさ、本当やめて欲しいんだけどねぇ〜」
ル「そう…か」
ロ「魔界へ堕ちた人間はその精神を保てない。きっと完全消滅しちゃったさ、気持ち切り替えなよ」
ル「…優しいな」
ロ「…驚いた、僕の発言でブチギレ無い人間初めて見た。やっぱ君おかしいよ」
ル「はは!頭のパーツが抜けてるとはよく言われる!」
ロ「ネジ超えじゃん……ねぇ。万が一なんだけどさ」
ル「ん?」
ロ「時々、堕ちた人格そのまんまで悪魔化、もしくは今話題沸騰の悪魔軍団の手によってさ…記憶も意識も精神もそのままで悪魔になっちゃう魂っているんだよ」
ル「ほう」
ロ「でもさ、僕達天界の者的には、悪魔は完全悪で、魂の循環を邪魔する上に、今生きている命を食い散らかす害悪なの。だから見かけ次第ぶっ殺してる訳なんだけどさ
もしこの女が悪魔化して、君の前に現れたら…君はどうする?」
ル「…そうであるなら、まずは話を聞こう。もしかしたら会話でなんとか出来るかも知れない」
ロ「会話でダメなら?」
ル「出来る限り寄り添った形で…それでもダメなら。始末するよ」
ロ「…それが例えこの女じゃなく、君の大事な人々でも?」
ル「私の世界を壊す存在なら、ね」
ロ「…ふぅん…あの夢ふわ野郎がお前を気にする理由がなんとなくわかったわ」
ル「夢…ふわ???」
ロ「うちの悪夢担当の天使さ、気にしなくていい。それじゃとりあえず僕は天界に報告…ん?」
ル「どうし…あの悪意…!馬車を落とした時の奴…!」
ロ「あの小屋かっ!とりあえずお前も来い!何かわかるかも知れねぇ!!」
ル「あぁ…!」
ロ「…まじかよ…」
ル「…ほんの一瞬じゃないか…」
ロ「…一応聞く、知り合い?」
ル「あぁ。彼女の娘と…その夫だ」
ロ「…くそ…正確な契約がなされてねぇから、この男から悪魔を特定出来ねぇ…確かに…悪魔の残り香がするってのに…」
ル「悪魔を使ってまで…隠し子と会わせたくなかった…?そんな低レベルな事をする訳…それに…」
ロ「それに?」
ル「一回だけ、馬鹿でかい悪意がこの街に出た事がある。既に10年前だ。もしそいつがコレならば、ここに至るまでいつでもしかけられた…」
ロ「…悪魔は1番の幸せからの落差を好む。だとしたら狙いは女か子供か…女は腐るような魂だったっけ?」
ル「昔はな」
ロ「じゃあ、女を狙ってた可能性があるな…重要情報として報告しとく、あんたも気をつけな、螺旋の魂とは言え、何に利用されるかわからねぇ」
ル「…そうだな…なぁ、あんたの名前は?」
ロ「僕?ロベリア。ロベリア・アルカラス」
ル「私はルードル…いや、ルイスだ。ルードルフはこの人生の名前で、死んでしまったからな…」
ロ「ルイス…わかった。ふふん!お前の魂、この僕が覚えていてあげよう。お前の頑張りや意志によっては、死神や天使に位上げしてあげてもいいぞ?」
ル「はは。光栄だ、思い立ったら頼もうかな」
ロ「ふん!いい心構えだルイス。それじゃ…堕ちるなよ?人間」
ル「安心しとけ、私はこれ以上堕ちれないさ」
ED