一つの科学者が考えた【2つの小さな悪夢】のお話 “少年が少女のために生き延びて堕とされる”話と “少女が覚醒して、全てを食べてしまう”話 “少年”が1番。“少女”が6番 この話は世代を変えてループするが、話の基本は変わらない この世界での“主人公”は大人の1番 World:01はABC、つまり3回ループした 特に1番の演技色が強く、己らを“道化師”と呼ぶ タロットで表すなら“愚者” World:03はWorld:02の途中から方向性を変えて開始。 αβだが、ほぼ1回で終わる βが構築される前に世界を止められた タロットで表すなら“太陽” World:02が長く続き、A〜Lの12回のループの話が出力された。 (World:01と被るので、大文字の前に「Re:」をつけて表記) 01より人間味が増した人外を生きた(演じた) タロットで言うなら“世界” その“世界”の最後に選ばれた1番のLの男は、世界構成内で使われていた名前「ルイス」を習得し、ループから外れ、別の世界を歩み出した。 男らの世界は「雨と画面と電脳世界」 【用語】
塔
各Twitterアカウントの通称に使用(よその子の親の名前をモチーフに使っている) 例)「Rの塔」→らりるりらのうちの子全体 本来であれば1番が住み着く“電波塔”を指す。 旧世界全土の電子情報が集結している為、図らずとも人々の意識が電波塔に向かっている
椅子
塔の中に出現する、言うなれば「リスポーン地点」 大人になり、能力が芽生える者の為の玉座 この玉座に選ばれ座った者は、今までの1番の“ログ”を確認する事が出来る
画面
空間移動用ポータルとして使用。 画面が表示されている所であれば自由自在に移動が可能、全ての画面は電波塔に通じる また、“視聴者”のエネルギー全てを吸い取る為のデバイスでもある
視聴者
この世界における生命体の大半。言うなればエネルギーのための家畜 大切なモブ達
視線
この世界は元々は生命体の感情をエネルギーに変換して活動する生き物が「効率よくエネルギーを集める為」に作られた物 結果世界を俯瞰している者からも、その世界内部に住んでいる生命体からも、感情エネルギーを集めるという行動を取るのが1番の仕事。なので「視聴者が興味深く見る物語」を1番は作ろうと奮闘する(その姿を■■■■は映して、俯瞰者に見せていた) そして集めた感情エネルギーを溜め込んでいた しかし効果が強すぎたのか、テレビに齧り付いて見ていた視聴者の感情だけで無く、顔や肉体までもが画面に吸い込まれ、電波塔の養分となって行った
血肉
電波塔が集めた“視線”から“顔”や“肉体”を吸い取って蓄えてるもの。この後に記載するが、1番が死に戻りを行った際に作り出される肉体の材料 基本は吸われた者は性格などを失い、ただの素材となるが、時折“己”を失ったにも関わらず、まだ世界を観測し、喋り続ける個体がいる。大抵そいつらは眼球のみで動き回る為「眼球さん」と呼ばれている。 ちなみに「ヌル」はそのうちの1人として混ざり込んでいた。よくよく見るとそもそも種別が違っていたので、ヌルだけ特殊個体だとわかる(但し思考がヌルに寄っていくので、眼球さんになった人達も特別性とか気にせず動き回っている)
台本
Rの塔にしか適応されていないが 「少年は少女を救おうとして、逆に堕とされる」をコンセプトにいろんなパターンを見せようと工夫した結果のもの World:01は明確に台本通りに進む。という意識があった。故に1番は“自分が主人公”だと認識して生きて行き、本来の主人公である6番に堕とされ“復讐心”を抱えて成長し、次の1番の邪魔をする。という台本を渡される(玉座によって更新される) World:03で完全に台本無しの素の人間性を出そうとして失敗 World:02の「絶妙にある台本通り」が功を成し、曖昧なEDに向かって多種多様な話を生み出した。ルイスは台本通りには動かなかった。
少年少女
“能力”を得た子供達 1:傲慢 2:強欲 3:強制 4:憤怒 5:盲目 6:暴食 7:勇敢 8:怠惰 9:嫉妬 10:色欲 但し“傲慢”が「強欲、強制、憤怒」を制圧し “暴食”が「盲目、怠惰」を支配下に入れ 「勇敢、嫉妬、色欲」を捕食したので 結果、1と6の物語になる
【1番「傲慢」の特性】
死に戻り
主人公特有の能力、周りに影響がない、1人で死んだ時「目が覚める」のは、死ぬ要因が出来る前に“夢から覚める”ように戻る 同じ様な特性を持つ奴らが同じ空間にいた場合。その場で死亡、遺体は各塔によって違うが。Rの塔の場合死亡した際 肉体のみ黒い塵のように散る、もしくは灰のようにざらりと崩れて消滅(服などはその場に放置) その後椅子のある場所に“血肉”から肉体が生成され、死んだ直後の記憶継承を行い、活動し直す。 (但し肉体の一部細胞が生命活動の中にあるとその肉体の消滅を防ぐ、但し腐敗する) 肉体生成は「初期データ」からの作成になるので、死ぬまでの間に体を鍛えていたり、傷ついていたりしたものはその場で失う。記憶は存在しているので「勿体無いな」と感じる事が多々ある
傲慢能力
1番の能力は“傲慢” 全てのデータを我が物となるように仕組み、その上で常にトップでいようという思考が働く。 電脳系の能力を備わって1番は生まれる 迷った先にいた“憤怒”に捕らえられていた6番を“助けてあげなきゃ、僕がヒーローだ”と感じ、物語を進める やがて1番が鬱陶しくなった6番は、電波塔の中、奈落になる場所に堕とす。 堕とされた1番は絶望して、その先にある玉座に導かれ、そこから支配力に目覚め始める。 電波塔支配者としての力でもあるが、波長、光などで”洗脳“を行ったり、視覚をいじり“仮想空間”を作ったりする。 最終的には幼少期の1番の“新規電脳”にて殺害され、能力の受け渡しを行う AはBに殺され、成長したBはCに殺される 自分の立場に近い上に邪魔になる「強欲、強制、憤怒」を支配下に置き、やがて残りの能力者も手元に置きたい。特に自分を蹴落とした“暴食”をこの手に掴みたい。と奮闘する それは愛か恋か、はたまた敵意か殺意か…唯の欲なのか。 ちなみに ルイスが、洗脳、世界構成をいじったり、データの管理などが得意 コンが、仮想空間や錯覚などが得意 ファイヤドは己の能力が覚醒する前に玉座継承を行ってしまった為、そういった能力は使えない
個人能力
各時系列毎に得意能力が違う A_構成 B_変更 C_複製 α_破壊 β_無し Re:A〜Re:H_不明 Re:I_構成 Re:J_腐敗 Re:K_破壊 Re:L_接続 また、各自持つ“傲慢”さも違う アダム_支配力 ブレイン_娯楽 コンスタンス_主役 ファイヤド_救世主 イアン_父性 ジョーダン_完璧 カイル_友人 ルイス_家族
【6番「暴食」の特性】
死に戻り
主人公特有の能力、死んだ時「目が覚める」のは、死ぬ要因が出来る前に“夢から覚める”ように戻る 同じ特性の者と出会う事がなかった為、肉体の生成などは行われず、その個体のまま進んだ
暴食能力
6番の能力は“暴食” 物語を進めるうちに「勇敢、嫉妬、色欲」を捕食して行き、最終的に大人になって完成された“生命力の吸収”能力を捕食し奪う。 AはBに喰われ、成長したBはやがてCに喰われる。 最初に出会う、やがて“傲慢”になる1番に嫌気がさし、突き放す。 突き放した結果“足りない”と感じ始め、その後に出会う3人を取り込もうとする。 仲良くしたくても、お腹が空く 食べると満たされる。でもすぐに虚無になる 段々“傲慢”と同じ様に「盲目、怠惰」を支配下に入れる、食べるとお腹壊しそうなので支配のみにしている そしてあの日あの時手放してしまった“傲慢”を、大事にゆっくり味わって食べたい。と強く想うようになる それも恋か愛か、憧れか嫉妬か殺意か…唯の欲なのか。 ちなみに色欲を捕食してしまった為、己の美容が段々と気になり過ぎてくる。
【他】 他って酷く無い??僕らも生きてたのに!! ※基本はWorld:02の設定、Worldや周回、ルートによって変わるので一概には言えないが、基本的な“台本”はこうである
2:強欲
人体に興味を持つ、人の体のあっちこっちをいじくりまわしたい。 との思考から医者になり、脳や神経系を弄り、患者を自分のおもちゃと化している。 “傲慢”が作り出しちゃった視聴者の“顔”も作ってあげてる。全然頭が上がらないけどいつか絶対”傲慢“の所有物も自分のものにしたい 幼少期の2番はその姿を見て感動し、同じ様になろうと“強制”の元に勉強しに行く その後“強欲”は幼少期の1番を解剖したいと手を出す。だが逆に1番に返り討ちにあい、殺害されるので能力の受け渡しなどは行われない
3:強制
支配欲にも近い。子供が大好き。いい子が大好き。 悪い子はお仕置きしなきゃ、全部いい子にするの。素敵でしょ? とのことで学校の先生となり、子供達に“個人的な教育”を施した 幼少期の1番をも強制しようとした事から成長後の“傲慢”に嫌われて洗脳され、支配下に置かれている 無論、幼少期の3番も“強制”し、最終的には 3番に殺害され、能力の受け渡しが行われる
4:憤怒
幼少期の4番は”弱き者”としていじめられて顔を隠していた いじめに対して憤慨し、悔しくて憎かった 成長して、強くなろうと森に潜む 己を虐めた相手より強くなって、弱い相手を同じ様に虐める いじめじゃ足りない。弱い者はいちゃいけない。殺してやる よって弱者を仕留める憤怒の狩人になる 弱者として認定していた幼少期の1番によって逆に返り討ちにあい、殺害される。能力の受け渡しは無い
5:盲目
元々目が見えない代わりに、視力を外した四感が鋭かった 一度”傲慢“に捕まり、洗脳やらなんやらされそうになるも、視覚が無いため無効化。持ち前のスキルで抜け出し、遠くに逃げ出した 結果3つの能力を捕食した“暴食”と接触 逆らってはいけないと本能で察知し、”暴食“に従う事にした ”暴食“からの命令、「子供は全員食材にしろ」を忠実に守り、子供を捕らえては同僚の“怠惰”に渡していた。がその中に幼少期の6番が紛れ込んでおり、逃げる6番を捕まえようと必死になってる間に工具に挟まれ死亡 能力の受け渡しは行なっていない。
7:勇敢
言うなれば“主人公”になれた少年 1番とは別の道を進み、知らない誰かを助けようと奮闘する。 やがて“暴食”に捕獲され、生命力を吸われて別の存在に書き換えられる それでもなお、誰かを助けたい気持ちは残っていた。 彼はお腹を空かせた少女を見つけた、横にあった食用肉を手いっぱいに持って、彼女に渡そうとした 彼女は6番、能力が覚醒しかけていた6番 7番は6番に肉体ごと捕食されて死亡する 大人にはならなかった
8:怠惰
幼少期の8番は“強制”の元で勉学するも、物覚えが悪い。と尻を叩かれていた しかし料理の腕は良く、料理人としての道を歩む様になった やがて“暴食”に腕を見込まれて、彼女の経営する施設のシェフになり、“特殊な食材”つまり子供を捌くことを強いられた “怠惰”は特に気にせず、自分の好きな料理が出来るので何も考えずに仕事をこなした 唯一可もなく不可もなく過ごし、“暴食”を捕食して能力を全発揮した6番に生命力を喰われ死亡。能力の受け渡しなどは行われない ちなみにRe:Kの怠惰は双子で、Bの怠惰は三つ子だった
9:嫉妬
他の子とは違い、貴族の子として生まれた 何不自由もなく生きてきた彼女は「冒険」に憧れた。そして沢山の友人に憧れた 憧れて、友などいないと知って、奪って奪って…やがて2人の少女に目をつける 可愛くて、仲間もいて、冒険をしている10番が気に食わなかった9番は、嫉妬の限りを尽くして追いかけまくった。 最後乱闘の末、10番と共に崖から落下 お互い瀕死の重症の所、遅れてきた6番に捕食され死亡 大人にはなれなかった。 なお、何処かの周回では何事もなく貴族として育ち、娘を設ける。そして能力の受け渡しを行う。
10:色欲
“勇敢”と同じく、“主人公”になれた子、強さに溢れている子 可愛く可憐で、誰からも愛された子 1人で歩いてる6番を見つけて、どこか落ち着くところまで一緒に旅をしようと提案 だから9番に妬まれた。 なんとかして生き延びて、6番と協力して逃げるも最終的に9番と揉め、崖に落下 意識が無いまま、能力に目覚め始めた6番に捕食されて死亡 大人にはなれなかった
ルイスが“転生”した際に連れ出したのは1と6だけなので、生き残っていた彼らは静かに何も知らずに世界のバッテリー切れで全員死亡した。