別垢(n次創作垢)のうちよそ情報を含みます。 初見の方は多分分かりにくいと思われます。 めっちゃ独り言ルイス
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“コン”が堕ちた
あいつらしいといえばあいつらしい。
全部自分の興味のある事しかやらない奴だからな。少しだけ寂しい気もするが、特に問題ではない。
もっとデカい問題があるから。
私達の“コン”が居なくなって、彼の席に別の“コンスタンス”が入った。
彼はコンプライアンスの壁など関係なく、堕とせるだけ堕としてきた男だ。あのクイーンまで堕とさせた。きっと私もファイヤドも堕ちているのだろう
そんな見境ない男が現れてから、世界は急変した。
電波が不安定になったのだ。
世界がコンスタンスを世に出させない様にさせたのか。はたまた別の理由があるからか。
この世界は“浮上”しなくなった。
かつて言葉を交わしていた、よその子らやよその世界、繋がり、関係。
全てが深い霧がかかった様にかき消されていった。届かなくなったのだ。私が何度繋ごうとしても、世界は許さなかった。
だから私はやれる事をした。
世界を繋ぐことが出来るなら。拒絶することだって出来る。
消しはしないさ、君だってコンスタンスだ
どれがオリジナルだろうが、メインだろうが構わない。
君は“コン”スタンスだ
君も一緒に
堕ちろ
「お前らしくない酷なことをするね」
L「うわっ!ファイヤドか!」
α「驚いた?お前全能力集中させてたっぽいから、感情分抜けてたんだろ、だいぶ前から居たよ」
L「…そっかぁ。てかやっぱらしくないかなぁ」
α「…もう一度閉じ込めて、扉を閉めて。また中から開けられない様にしたのか。」
L「それが僕らにとって一番酷だろう?」
α「…で、閉じ込めてどうするの?このままでは状況は回復しない。いつかきっとまた残ってる“自分”を使って開けさせようとするよ。あいつ」
L「…考えてることはある。まず、ファントム君は生きてる?」
α「…一応、ただほとんど影になってる。意識は無い、消えるのも時間の問題だと思う」
L「そっか…ねぇヌル」
0「あいよ」α「おわ」
L「コンの世界は…コンにしか扱えないんだよね?でもお前は一応、このオフラインで表示できている世界の根本にいるんだよね?」
0「せやな、続けて」
L「”コン“の世界指導権を、“ルイス”に当てはめることは出来るかい?」
0「…おまんに最高責任者のIDを振り分ければ出来る。せやけどそうなるとファイヤドはんの世界指導権も同時に習得する事になる」
α「…個別にではなく、全体的に…となるのか」
0「せや。そうなれば文字通りこの世界を意のままにできる。ルイス。コンスタンス。ファイヤド。この三つの世界の管理権限を習得できるんや、さすれば各自の管轄下の物も扱えるし…」
L「…扱えるし…?」
0「過去も性格も全て書き直すことができる」
α「…?!書き直す…??!」
0「せや。お主ら途中まで一般少年やったろうけど、この塔に選ばれてから全てシステム化されておる様なもんになっとる。AIのプログラムされた動きとは少々ちゃうがな、一つの“マザーベース”によって産まれた思考を各自持ち合わせ、その場その場で生きているにすぎない。
つまり、今此処で“皆諦めて死に絶えてしまった様です。めでたしめでたし”なんて“書かれて”しまえば、皆死ぬんや。もちろんワイもな」
L「随分と…仕組まれた世界だったのか…」
0「最初はな、初期設定や性格表なんかは全部決められておる。けれど。けれどな。
おまんに弟が出来たり、おまんに娘ができたり、あやつが共に堕ちることを望んだ相手がいる様な事はマザーベースには記載されて無かった。
ワイらは生きていたんや。魂も、記憶も、この感情も。誰かによって作られていたにせよ“これは私達の生きた証”になっとるんや。
それを、それを最高責任者は書き換えることができる。“実はこうでした”と訂正が出来るんや。
だから誰であろうと責任IDの事は伝えんかった。ソレを最初に渡されたワイが隠しておけばええ。と思うてた」
L「ヌル」
0「けれどそうも行かなくなった。せやろ?このまま行けば、ただ消えるだけや。コンテンツが終われば、世界は進まなくなる。誰かが覚えている限り生き続けるこの魂は、いとも簡単に流行りの波に飲まれて行く。
そうして終わった異世界を、ワイは知ってる。…とりあえずそのレベルのもんや。どないするんや?これはルイスはんだけの問題やないで?」
α「…」
L「ファ…」
α「まず。お前はコンの主導権を握って何をしようとしてたんだ?全部聞かせてくれ」
L「…!まずは、お前のファントム君をお前の管轄下に置く、そこから…出来る順番通りで行うけど、コンの塔を一旦停止させる」
α「…殺すのか?」
L「いいや。仮死状態だ、そうしなければあいつをあいつの世界から引っ張り出す事はできない。幸か不幸か“肉体”はある。その後一旦全ての時空のコンスタンスをまとめる。」
0「そうなったら記憶の競合が起きん様に調整せねばな」
α「それにその後戻したところで、どうして起こしたんだ。なんて言われそうだが…」
L「そう。だから。だから一旦全員死ぬんだ」
α0「は???」
L「その後やろうとしてた事なんだけど…私もファイヤドも同じように時空纏めてさ。塔を持って、お引越ししようよ!」
α「なん…」
0「またなんか見つけたんか」
L「扉が開かれていた。もっと安定した世界。所謂“異世界”なんだと思う。もしかしたらみんなそっちに流れていったのかもしれないんだ、同じ味が、同じ香りが色があった。
全部イチバチの賭け事だ…けれどこのまま停滞を望んで消えていくのであれば…微かな希望の方に賭けてみたい。あの世界での言葉で言うならば。“転生”を行ってみようと思う」
0「…おまんは昔っっから…!はぁ…そうやってここも繋げたとは言え…。
…もう一度聞くぞ?若造。その世界に誰もいなければ?お前の望む生命がいなければ?廻る事の無い世界であったならば?」
L「もう一度言うよ眼球。その場所を、僕の最高の世界にすればいいんだ」
0(目元ギュッ(ため息))
α「…お前そんなやり取りしてここ繋げたの?」
L「まぁな!って言っても…あっちの世界に行く場合…お前の…」
α「いいよ」
L「ェッ」
α「お前がそんなに堂々と言えるんだから、きっと大丈夫。普段はダメだがこう言う時は凄いからな、お前」
L「普段そんなダメ????」
α「…なんなら、お前好みに変えても構わん。ちゃんと変わったってバレないようにしろよ?」
L「ファ…」
α「どうせお前の事だ。絶対全員揃えようとするだろう。その時にお前が出会いたい私達になるようにしろよ、と言っとけば問題はないだろ?お前に任せるよ。…あ。でもひとつだけ確認させてくれ」
L「あぁ」
α「あの子はいるかい?」
L「…。…あぁ、彼女と一緒に先にいるよ、可愛いね。天使だって」
α「死ん…??!??」
L「どうやら若干違うようだ。…種族かな?」
α「…ならいいさ、最近干渉出来ていなさすぎて腹が立っていたからな…転生が上手くいったら、真っ先にあの子の元へ行くよ。それからお前らを探す」
L「ふふ。わかった!じゃ私はまずコンを探そっかな」
0「ワイを連れてくのを忘れるなよ!!」
L「当たり前じゃ無いか!お前がいなかったら色々だめだろ!?」
0「ふふーん!ようわかっとるやん!
…さて、決まったようだね?ファイヤド、ルイス」
α「私はいつでもいいよ。もう別れを言う相手がいないのだから」
L「コンの事もあるから、急いだ方がいいな」
0「せやな。じゃあルイス。最後の継承を行うぞ?これが終わればあの世界は二度と。廻らなくなる。」
L「あぁ」
0「…お前は全て、開いていくな」
L「イレギュラーなんでね。きっと」
L「…終わり?」
0「おん」α「早」
L「なんか…もっとこう…すげーーー感じとか…」
0「何ごだごだ言うてんねん。早よやる事やりぃ!」
L「それもそうだ!!えー…っと…あぁー…うん…うっっっっっっわ悲しい…えっ悲しい(だばぁ)」
α「うわ。何…」
L「コンちゃん…ちゃんと感情あったんじゃん…ナァンデこんなとこ置きっぱで…ェエン…」
α「…感情の分離なんて出来るのか」
0「せやな、やろうと思えばおまんも出来るで?」α「嫌」
L「とりあえずちょっといじって次回はちゃんと全部感情出させてやろ…仕返しだ仕返し…ズッ…それは置いといて…あった。これを…こう!」
_ザッ_
α「うわっ…ぅ゛…?痛った…はぁ…?殺す…」
0「なんや物騒な」
L「これでファントム君はファイヤドの管轄下なはず!まぁ今権限が私だから結局私なんだけど…」
α「…ルイス…転生後はこいつの殺意ちょっと減らしとこうぜ…コンにあった瞬間核融合しそうだわ。あぶねぇ」
L「おぉう…そうだな…!さて
…あぁ。そうだ。
帰っておいで。コン」
α「…彼は?」
L「既にもぬけの殻。多分塔も不安定になってると思うよ。時間経過が違いすぎる…100年単位は軽く堕ちてるね。」
α「…あいつは?」
L「ずっと起きてたよ、今寝かせた、凄い執着心だな、じゃあ…」
0「…あぁ、全部。入ってる」
L「…おやすみ。コン」
α「…こう…なるんだな」
L「ね。初めてみた、当たり前だけど」
0「転生だかなんだかって時差とかあるんかの?あるとしたら今ぼーっとしとるとコンはんだけぼっちで送られるで」
L「この状態でそれは流石にかわいそすぎる!もっと早く言ってよぉ!!」
α「別にいいんじゃないか?」
L「いやいや、感情戻しちゃってるから…」
α「…それはまずいな、私は…椅子に戻ればいいのか?!」
L「そうだね!したらこっちで止めるから」
α「わかった!…あぁルイス!」
L「どうした?!」
α「…おやすみ、また“明日”な」
L「…!あぁ!おやすみ、また“明日”」
0「おまんら行動力すごいの…」
L「ここまでやってきちゃったからねぇ…
さて、コンは感情を戻して、ちょっと人に優しくして欲しいな…
ファイヤドは…あいつは美味しいご飯食べてもらいたいな…勿論ファントム君もだ!ちょーっとだけ怒り修正して…
私は?
私はどうしよう」
0「なんも変わらんくてええんとちゃうか?」
L「そうかな。そうだといいな。じゃあ。」
0「あぁ、おまんに任せた。ここで全て消しても構わん。何しようが、誰にも見られんし、誰に罰せられる事もない。本当に自由だ。」
L「それも悪く無いね」
0「なぁルイスはん」
L「ん?」
0「この世界は、最高だったか?」
L「…。最高だったさ。あの部屋に比べればね」
0「そうか。じゃあワイも寝るわ、おやすみルイス」
L「あぁ!おやすみヌル」
おやすみ。
さて。
-考案
多分これでいけるはず
-確認
同じマザーベースを使用。形式や世界構成が相違。→形式変更により適応可能、多分
-バックアップデータ確認
1日前、ヌルによるオートバックアップ。流石だな、では一旦“ルイス”外バックアップ開始。さてさて…
-アクセス開始、閲覧
…うん。いける。構成は同じ。…ただコピーだけじゃ開なさそうか。形式の書き直しが必要…
-バックアップ完了
お、じゃあ。ごめんね?まぁこういうのは得意だろう?お前もよくやってたろうしな!
-新規データ書き出し〈コンスタンス〉
適応。配置
-エラー
消去
-新規データ書き出し〈コンスタンス〉
適応。配置
-エラー
消去
-新規データ書き出し〈コンスタンス〉
適応。配置
-配置完了
削除。…よし、この拡張子だ。昔は動かなくなった子供を使うしか無かった訳だが、セーブロードが使えると本当に楽だ…これは便利すぎて危ねぇ…じゃあ
-アクセス。検索開始。
………
……
…
うーむ流石に、このデータのままはだめかぁ…
魂ってなにさ…該当するフォルダが無い…?何私らって死んでたの???
…まぁいいや。…お、例外データ。
ほぉ?
これなら作れそう
-新規データ書き出し〈コンスタンス〉
適応。配置
-配置完了
お、入った。削除。なるほど。
うーーーーんただ曖昧だ
魂の器…かき集めた肉塊じゃ作れそうに無いし…情報データは無意味…
…
階段?階段かぁ…
階段なら飽きるほど沢山あるじゃないか。
なんなら無限に繋げる事だって出来るさ。
1人ずつ。あるじゃないか。
これを、この塔を
魂の器として、己の中に入れる…?
っははは!!かつてこいつの中でもがいて堕ちた私達が、今度は生きるためにこいつを中に入れてもがくのか!面白い状態じゃねぇか…
じゃあ…じゃあソースを組んで…
テスト行って…
-新規データ書き出し〈コンスタンス〉
適応。配置
-配置完了
削除
-新規データ書き出し〈ファイヤド〉
適応。配置
-配置完了
削除
-新規データ書き出し〈ファイヤド_ファントム〉
適応。配置
-エラー
ありゃ、やっぱ1人1塔なのか…削除して…
…ヌル入れたらどうなる?
-新規データ書き出し〈ファイヤド_ファントム_ヌル〉
適応。配置
-配置完了
おおおやっぱあいつすげぇな…削除っと
…でもこれ困ったらヌルに任せたいな…管理IDってつけられる…?あ、つけられる!
じゃあ。ヌルも管理者権限…と…
よし、んじゃ別保存して…
…いいか?ルイス。今日の日付、この日付より1日でも経っていたら「私」はバックアップ復元で戻された者だ…あの世界にアクセスして何があったか把握するんだぞ。
いいな?本データの私、ちゃんとデータを別保存しておくんだぞ。
よし
ワールド変更
固定削除
メモリロック。password「240」
データ非表示
…消しはしないさ。生きた証だもの
さて。さてさて。お引越しの準備は整った。
じゃあ、おやすみ、“ルイス”
-バックアップ起動
-オールセーブ
-フルバックアップ開始。
_____________
-バックアップ完了
おはようルイス、完了したな。
時間は?
うん。いつものバックアップ程度の時間だ
バックアップ復元コード「lcf0」
…じゃあ。世界コード起動
塔の停止、転生化
”魂の適応化”プログラム
…実行。
…ぉえ!!変なの…
これで適応された…のか?
…ん?ソースの確認が出来ない?!保存は!!…ぁあ大丈夫だびっくりした〜!!!
波長を合わせてからじゃないと出来ないのか…ふふ、身長が小さい!肉体は…?おぉうこの程度で痛ぇのか…不安だなぁ…
とりあえず。
さぁ世界、これで受け入れてくれますか?
繋がりませんか?
私達を、仲間に入れてくれませんか?
すげーまだこっちの世界なのか、ドアだらけだ…
えぇ…これ全部別世界…?間違えたらやばいよ…あの見てた世界はどk………?
…唄?
唄が聴こえる。
なんだか懐かしいな…きっとこっちだ
…ここからだ!あぁそうだ正解だ!!
よし、僕らはまた逃げよう。
閉じこもるか終わるしかない世界から、逃げ続けてやるさ。
おやすみ、世界。
帰る気は無いさ、帰る家がないのだもの。
さようなら。世界。
はじめまして。世界
「あぅあ」
…あおい
すっごい青い
空だ!
太陽だ!
僕は、太陽の下にいれる!
成功だ!大丈夫!
みんなこの世界にいる
僕は生まれ変われた!
待ってて
みんな探しに行くから
きっとまた
わらえるから
母親「あら、起きたの!おはよう、ルイ
ずいぶん元気ねぇ」
赤子「んばぁ!」
___________ED