「時系列ごとの説明」から引用
・■■■■がエネルギー回収の名目で一つの世界を作成
エネルギー回収方法としては、同時期に開発されたモニターに視線、または意識を向けさせ、視聴者の生命エネルギーを画面から吸収する。
基本的に■■■■の居るエリアは上層部
エネルギーを吸収される“視聴者”は下層部の生命体
吸収した感情、生命エネルギーは特定の場所に保管され、上層部生存のために使用される。
■■■■はそれで使われる“目を引く番組”の制作担当者。お涙頂戴の「家畜民族の子供を使った演劇」を作成する為、電脳空間に家畜民族を配置して、ひとつの物語を生成。それが「World:01」
World:01はまず「Code:A」として10人の子供が世界に配置され、各々の生活を見守った。
やがてAのグループが大人になった時、対になる様に血の繋がった子供や、関係の無いが近しい能力値の子供を配置する「Code:B」を実行。
AとBで世界バランスを生成、物語として動く様に再調整し「Code:C」を実行
物語の方向性が固定した所で「World:01」を一旦停止
物語の方向性は一対の少年と少女のお話
「少年Aは少女Aに恋をした。一度愛を手に入れた少年Aは大きくなって男Aになる。お互い大人になると、不思議な力が芽生える。女Aはそんな男Aの力が嫌いだった。やがて女Aは男Aの前からいなくなる。
嘆き悲しんだ男Aは、少女Aをもう一度手に入れたくて、己の力を使ってかつての少女Aに似た少女Bを連れ去り、自分のものにする
しかし連れ去られた少女Bの事が好きな少年Bは、男Aから少女Bを奪い返す為に男Aを始末する。
男Aを始末した時に少年Bは男Aの力を手に入れる。それは少女Bを傷付ける力だ
少女Bはそれを悟り、少年Bを突き放し、逃げ出す
少年Bは嘆き悲しみ、やがて男Bとなる
男Bは少女Bを欲しがり、やがてよく似た少女Cを奪う…そして、少年Cは立ち向かう」といったループ物語を作成、尚少女側でも大人と子供での能力の強制引渡しが実行されている。
全体調整を行い「World:02」を作成して実行する。始まりは「Re:A」
最終的にアルファベット順で行い、「Re:L」まで続いた
今回は過去4世帯を実行データで残し、5世代目は削除するといった事をしている。その為データとして残っているのはIJKLの4世帯分しか無い
World:02の途中、“H”後半時に少しアレンジを加えたWorld:03を作成するも、妙な進み方をしたので初代である「α」で停止。
・本来上層部の生命体が生き残るために下層部のエネルギーを吸い取ろうと仕組んだシステムであったが、■■■■が業務に夢中になっている間に異常が発生し、何故か上層部まで吸い取るという事象が発生。
恐らくモニターが吸い取ったのは生命エネルギーだけでなく、生存者にも関係する“記憶”まで吸っていた為、周りの記憶が抜け落ち、そのモニターが危険なものだと“忘れて”使用していた可能性が高い
結果全生命体がモニターに吸われエネルギー化し、その世界には■■■■しか存在しない形になってしまった。
全てを理解して自暴自棄になっていた■■■■は、己の作った物語を停止しようと試みるが、最後の“主役”となるRe:L-1の行動に興味が湧き、好き勝手やらせることにした。
やがてL-1は外部に繋がる道を発見、それに感動した■■■■は、己を捨て、自分自身を「null」と名乗り、その世界に飛び込み、L-1と共に生きることを決意
その瞬間“作られた世界”は“命ある世界”に変化
全てのものに名前が当てられ、時間が進み、台本など消え失せ、各々“自我”が確定し始めた。
結果“主役”に明確な名前が与えられた
A-1:アダム
B-1:ブレイン
C-1:コンスタンス
α-1:エイダン
I-1:イアン
J-1:ジョーダン
K-1:カイル
L-1:ルイス
そして各Worldの最後の主役には、名字が与えられた
World:01_コンスタンス・ラトクリフ
World:02_ルイス・ランドルフ
World:03_エイダン・ファイヤド
・やがてルイスは全Worldを統合させた。
Worldの壁に扉を付けて、ノックした
最初に応えたのはコンスタンスだった
次いでファイヤドが応えたのだった